前回は意外と奥深い割り箸のポイントについてご紹介していきましたが、今回はその続編。
前回も少し触れましたが、割り箸には様々な種類があり、それぞれに歴史や特徴があります。
知れば知るほど奥深さが増す割り箸。
今回はそんな割り箸の種類について触れてみたいと思います。
□元禄箸
様々なところで見かける最もポピュラーな割り箸です。
その特徴は割り箸の四隅の角が面取りされており、てっぺん部分から見たその断面が八角形に見える点。
こちらのタイプは明治時代頃より流通が始まったそうです。
□小判型
こちらも元禄箸と並んでポピュラーなタイプの割り箸です。
箸の四隅の角を丸く削ってあることからその断面が楕円形(=小判型)に見えることが特徴です。
□天削箸
「天」と呼ばれる割り箸の上部を斜めに削ぎ落とした箸です。
これも比較的ポピュラーなタイプではありますが、高級店でも使用されるなど元禄箸よりもワンランク上という印象です。
斜めに削ぎ落とすことで木材本来の美しさも楽しんでいただきたいという意図があるそうです。
こちらのタイプは大正時代に端を発するとのこと。
□祝箸
箸の両端が細くなっており、丸みを帯びた箸です。
その名の通り、主にお祝い事(お正月など)の際に使用されます。
両端が細い理由は「神人共食」という考えが由来となっており、神様が使う部分と人間が使う部分に分かれていることを意味します。
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ここでは代表的なものをご紹介しましたが、その他にもいろいろなタイプがあります。
次回は引き続き、これら割り箸に使用される「木材」について取り上げたいと思います。