QRコードの印刷についての考察

コースター工房において、凸版印刷を希望される方にご案内する内容として、「細かいデザインには不向きである」というものがあります。
一般的なオフセット印刷とは違い、凸版を用いて圧力をかけて印刷を行うという手法であるが故のご案内なのですが、ここ最近は印刷技術の向上によって、必ずしもそうとは言い切れない状況になってきております。

例えば、凸版印刷でも最も避けるべきデザインとしてご案内していた最たる例として「QRコード」がありました。
その理由としては、QRコードは読み取りを行うことでこそ、その進化を発揮するものですが、凸版印刷ではうまく読み取れないというリスクを多大に孕んでいたという事実があります。
実際にこう言った理由でお叱りのお言葉を頂戴したこともあるほどです。

そんな凸版印刷ですが、急速に進む技術の進歩のおかげもあり、最近ではかなり精度が高い仕上がりになってきております。
そのため以前に比べてQRコードの印刷も問題なく対応可能になってきている・・・というのもまた事実です。
そもそも、今回例として挙げた凸版印刷に限らず、どのような印刷方法においてもQRコードはデザインに取り入れたいものとして非常にたくさんのご相談をいただくものであり、それは当コースター工房のほか、ノベルティ業界、果ては印刷業界全体に言えることでもあります。

QRコードは言ってしまえばモロに広告に影響を及ぼすものであるため、いかに読み取り精度を高いものにするか・・・というのが各業者の命題とも言えるのでしょうが、最近ではなんと木彫りのQRコードというものも存在するようです。
もちろんちゃんと読み取りも可能。

少し前は露骨な広告といったイメージも少なからずあったQRコードですが、どうやら技術の発展とともに潮目が変わってきたようです。

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